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設立趣旨

「テラヘルツ波」は、およそ0.1 THz から 10 THz[1 THz = 1012 Hz]を含む周波数領域の光と電波の中間にある電磁波です。ミリ波(波長が1~10mm)、サブミリ波(0.1~1mm)よばれる電磁波や遠赤外領域の電磁波の一部も含みます。従来、物質科学研究や天文学など学術研究への利用が中心でしたが、ポスト5Gの無線通信の周波数は100 GHz[1 GHz = 109 Hz]を超え、テラヘルツ波が利用されることがほぼ確実となっています。またテラヘルツ波の比較的高い物質透過性を利用して、各種の非破壊検査応用や透視イメージングなどへの応用が期待されています。

このようにテラヘルツ波は非常にポテンシャルの高い電磁波ですが、これまで社会や産業においてあまり利用されていません。その原因としては、簡単に利用できる光源と検出器がなかったこと、テラヘルツ波の応用が十分開拓されていたかったことなどがあげられます。電波やマイクロ波領域における電気工学的な技術と、可視・近赤外域におけるフォトニクス的な技術の狭間にあったことも一つの要因と言えるでしょう。一方では、ポスト5Gを見据えたテラヘルツ波技術の世界的な研究開発競争が始まっています。

本フォーラムでは、テラヘルツ波技術の早期の社会普及をめざし、
 ・テラヘルツ技術の研究開発支援
 ・技術の標準化
 ・技術の応用に関する調査
 ・研究交流のための会合の開催/支援等
に取り組んでいます。

テラヘルツ技術の普及とその支援活動には多くの方々の理解と支援が欠かせません。本フォーラムの趣旨に賛同される方は、ぜひ会員登録をお願い致します。